フルリフォームとは、住宅や建物の内装や外装、設備、配管、電気などを全面的に改修し、新たな機能性やデザイン性を取り入れ、より快適な空間を作り出すことを指します。
具体的には、壁や床、天井の張り替え、キッチンやトイレ、浴室のリフォーム、建物の断熱材やサッシの取り替え、電気設備の更新、配管の交換、エアコンや給湯器などの設備の追加や交換など、建物全体を改修することがあります。
フルリフォームを行う主な理由は、古くなった設備や機能性の低い内装や外装を改善することで、快適な生活空間を手に入れることや、建物の価値を高めることです。
また、断熱性能の向上や省エネ化、バリアフリー化なども行われ、地球環境に配慮した住宅を作り出すこともできます。
ただし、フルリフォームは大規模な工事であり、費用や工期がかかることが多いため、慎重な計画や十分な予算の確保が必要です。また、建物の構造や法律などの制約もありますので、専門家のアドバイスを受けることが重要です。
目次
フルリフォームの種類
フルリフォームとは、建物や部屋の内装や設備などを完全に改装することを指します。以下に、フルリフォームの種類を詳細に説明します。
- 内装フルリフォーム
- 外装フルリフォーム
- 増改築フルリフォーム
- リノベーションフルリフォーム
- マンションリノベーションフルリフォーム
建物や部屋の内装を一新することを指します。床材や壁紙、天井、照明、ドア、窓などの交換や塗装、クロス張り替えなどを行います。また、キッチンやバスルームなどの水回り設備の交換も含まれます。
建物の外観を一新することを指します。外壁や屋根、玄関ドア、窓枠、ベランダ、エクステリア照明などを交換することがあります。また、外構工事や庭造りも含まれます。
建物の増築や改築を行い、間取りや広さを変えることを指します。増築とは、既存の建物に新たに部屋を追加することで、改築とは、既存の部屋を取り壊し、新たに部屋を作り直すことを指します。
古い建物を現代的な住宅にリノベーションすることを指します。古い建物を解体せず、内装や設備の一部を残しながら、現代的な設備や機能を加えることがあります。
マンションの一室をリノベーションすることを指します。内装のみのリノベーションや、水回りの設備交換を含めたリフォームなど、目的に合わせた施工が行われます。
これらの種類の中から、目的や予算に応じて最適なフルリフォームを選ぶことが重要です。また、専門の建築会社やリフォーム業者に相談することで、より良い提案を受けることができます。
フルリフォームの費用や相場
フルリフォームの費用や相場は、リフォーム内容や規模、地域によって異なります。以下に、フルリフォームの費用や相場について詳しく説明します。
- 内装フルリフォーム
- 外装フルリフォーム
- 増改築フルリフォーム
- リノベーションフルリフォーム
- マンションリノベーションフルリフォーム
内装フルリフォームの費用は、リフォーム内容や規模によって異なりますが、一般的には1坪あたり15万円程度の費用がかかると考えられます。
外装フルリフォームの費用は、リフォーム内容や規模によって異なりますが、一般的には1坪あたり30万円程度の費用がかかると考えられます。
増改築フルリフォームの費用は、リフォーム内容や規模によって異なりますが、一般的には1坪あたり40万円程度の費用がかかると考えられます。
リノベーションフルリフォームの費用は、リフォーム内容や規模によって異なりますが、一般的には1坪あたり30万円程度の費用がかかると考えられます。
マンションリノベーションフルリフォームの費用は、リフォーム内容や規模によって異なりますが、一般的には1坪あたり20万円程度の費用がかかると考えられます。
以上の相場は、あくまでも目安となる価格帯であり、リフォーム内容や材料、工期などによっては変動する場合があります。また、地域によっても価格帯が異なるため、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが大切です。
なお、フルリフォームの費用は、工事費用だけでなく、設計費用や許可申請費用、打ち合わせや監理費用、材料費用、廃材処理費用などが含まれます。したがって、見積もりを取る際には、必要な費用の全てが含まれているか、明確に確認することが大切です。
また、フルリフォームを行う際には、工事保険や事故補償保険なども必要になるため、費用に余裕をもたせておくことが重要です。
以上のように、フルリフォームの費用や相場は様々な要因によって異なります。リフォームを考える際には、事前にしっかりと費用や相場を調べ、複数の業者から見積もりを取ることが大切です。
フルリフォームの費用の抑え方
フルリフォームは、大規模な工事であるため、高額な費用がかかることがあります。しかし、いくつかの方法を使うことで、費用を抑えることができます。
- 複数の業者から見積もりを取る
- 材料の選択
- 自分でできる工事をする
- 設備のリサイクル
- 工事の範囲を限定する
まず、複数の業者から見積もりを取ることが大切です。業者によって価格や提供するサービスが異なるため、比較検討することで最適な業者を選ぶことができます。
材料の選択によって、費用を抑えることができます。例えば、高級なフローリング材を使わずに、低価格帯のものを選ぶことができます。また、セール品やアウトレット品なども活用することで、費用を抑えることができます。
リフォームの中でも、自分でできる工事がある場合、自分で行うことで費用を抑えることができます。例えば、内装や塗装、掃除などは自分で行うことができます。
設備の中には、再利用できるものもあります。例えば、古いキッチンの扉を塗装することで、新品同様に見せることができます。また、浴槽やトイレなどは交換する必要がある場合もありますが、交換する前に修理できるかもしれないため、業者に相談することが大切です。
フルリフォームの中でも、必要最低限の工事だけを行うことで費用を抑えることができます。例えば、床や壁の張り替えや塗装など、外観が目立つ部分だけを改修することもできます。
以上のように、フルリフォームの費用を抑える方法はいくつかあります。ただし、安い業者を選んで、品質が低くなることは避けるべきです。安全で品質の高いリフォームを行うために、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
フルリフォームの依頼の手順
フルリフォームを依頼する場合、以下の手順が一般的です。
- 目的の明確化とリフォームプランの作成
- 業者の選定
- 見積もりの取得
- 契約の締結
- 工事の開始と進捗管理
- 工事完了と引き渡し
まずは、リフォームの目的を明確にし、どのような工事を行うかを決めます。その後、リフォームプランを作成します。プランには、工事の範囲や仕様、予算、期間などが含まれます。
リフォーム業者を複数選定し、その中から信頼できる業者を選びます。業者選びには、事前に口コミや評判を調べることが大切です。また、過去の実績や技術力、保証内容なども確認しましょう。
選定した業者に対して、リフォームプランを提示し、見積もりを取得します。見積もりには、工事の内容、費用、工期などが含まれます。
見積もりに基づいて、契約書を作成し、業者との契約を行います。契約書には、工事内容、費用、工期、支払い方法、保証内容などが含まれます。
契約が成立したら、工事が開始されます。工事中は、業者との連絡を密にし、進捗状況を把握しましょう。万が一、工事中に問題が発生した場合は、すぐに業者に報告し、対応を依頼しましょう。
工事が完了したら、業者との引き渡しを行います。工事完了後、必要に応じて確認検査を行い、不備があれば業者に修正を依頼します。その後、工事完了の報告書を受け取り、引き渡しを行います。
以上が、フルリフォームの依頼の一般的な手順です。ただし、業者によって手順が異なる場合がありますので、事前に確認することをおすすめします。
フルリフォームの注意点
フルリフォームは、大規模な工事であるため、注意が必要です。以下に、フルリフォームの注意点を詳細に説明します。
- 予算の見積もり
- 契約書の確認
- 工事期間と生活環境
- 業者の信頼性と実績
- 工事中のトラブルへの対応
- 設計の確認
- 住宅の構造確認
- 近隣との関係
- 法令の遵守
- 工事後の清掃
フルリフォームの費用は、予算の見積もりが必要です。業者に見積もりを依頼する際には、工事内容や材料費、人件費、消費税などを含めた正確な見積もりを取得することが大切です。また、余裕をもった予算の見積もりを行い、予想外の出費にも対応できるようにすることも重要です。
工事を依頼する前に、業者との契約書をしっかり確認することが大切です。契約書には、工事内容、費用、工期、支払い方法、保証内容などが記載されています。契約書の細かい内容を理解し、不明点や疑問点があれば、業者に確認するようにしましょう。
フルリフォームの工事期間は、数週間から数ヶ月に及ぶ場合があります。工事期間中は、工事に伴う騒音や振動が発生するため、生活環境にも影響が出る可能性があります。工事期間中の生活環境を事前に考慮し、工事期間中の生活に支障が出ないように準備をすることが大切です。
フルリフォームを行う際には、信頼できる業者を選ぶことが大切です。業者選びには、事前に口コミや評判を調べることが重要です。また、過去の実績や技術力、保証内容なども確認し、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
工事中に問題が発生する場合もあります。例えば、予算オーバー、工期の延長、工事不良などです。その場合には、早期に業者に報告し、適切な対応を依頼することが大切です。また、契約書には、トラブル発生時の対応内容も明記されている場合があるため、事前に確認することも大切です。
フルリフォームにおいて、設計は非常に重要です。設計が不十分だと、工事中に問題が発生する恐れがあります。そのため、設計図面の確認は必須です。特に、水回りや電気設備、壁や天井の位置、窓の大きさなどは細かな調整が必要であるため、細心の注意を払いましょう。
フルリフォームを行う前に、住宅の構造を確認することも大切です。建物の耐震性や柱の位置、梁の大きさなどを確認し、工事に影響がないか確認する必要があります。構造に問題がある場合は、工事前に修復する必要があるため、余裕をもったスケジュールを立てることが大切です。
フルリフォーム工事は、住宅の外壁や屋根を解体するなど、騒音や振動が発生する場合があります。そのため、近隣住民に迷惑がかからないようにするために、工事前に近隣への挨拶を行うことが必要です。また、工事期間中には、騒音や振動を最小限に抑える工夫が必要であり、十分な配慮が必要です。
フルリフォーム工事は、建築基準法や建築物環境衛生管理指導基準など、さまざまな法律や規制に基づいて行われる必要があります。また、耐震性能や断熱性能などの基準もクリアする必要があります。工事前には、法令や規制についての知識を持った専門家に相談し、適切な工事を行うようにしましょう。工事中には、建築基準法等を遵守することも重要です。工事が違反となってしまうと、改修費用や罰金など、多大な負担がかかる可能性があります。
フルリフォーム工事が完了した後には、工事現場の清掃も必要です。工事後に残った建材やゴミなどを片付け、住宅の清潔さを保つことが大切です。また、建材やゴミを処分する場合は、自治体のルールに従うことも重要です。
以上が、フルリフォームにおける注意点です。フルリフォームは大規模な工事であるため、慎重に進めることが大切です。工事期間中は、業者とのコミュニケーションを密にし、トラブルが発生した場合は早期に報告し、適切な対応を依頼するようにしましょう。
フルリフォームを行える業者の種類
フルリフォームを行える業者には、以下のような種類があります。
- リフォーム会社
- 一般建築業者
- ハウスメーカー
- 大手ホームセンター
- 工務店
- 建材メーカー
- 住宅設備業者
- デザイン事務所
リフォーム会社は、住宅のリフォームを専門とする会社です。フルリフォームにも対応しており、専門的な知識や技術を持ったスタッフが在籍していることが多いです。施工からアフターフォローまで一貫して対応してくれるため、安心して工事を依頼することができます。
一般建築業者は、建築やリフォームなど、建物に関するあらゆる工事を行う会社です。建築士や施工管理技士などの有資格者を抱えていることが多く、技術力が高いことが特徴です。ただし、住宅リフォームに特化しているわけではないため、リフォーム会社に比べて費用が高い場合があります。
ハウスメーカーは、住宅の新築やリフォームなど、住宅に関するあらゆる工事を行う会社です。新築住宅の販売に特化している場合が多いですが、リフォームにも対応しています。専門的な知識や技術を持ったスタッフが在籍しており、工事に対する保証もしっかりしていることが特徴です。
大手ホームセンターも、一部フルリフォームに対応している場合があります。主に自社製品を使ったリフォームに力を入れていることが多く、比較的費用が安いことが特徴です。ただし、技術力が不足している場合があるため、工事の品質には注意が必要です。
建築やリフォームなど幅広い業務を行う専門業者で、大規模なリフォーム工事にも対応しており、ワンストップで施工を行うことができます。
建材や設備機器を提供しているメーカーが行うリフォームサービスで、自社の製品を使った提案が得意で、商品の品質や性能に信頼があります。
住宅設備に特化した業者で、キッチンや浴室、トイレなどの設備機器の取り付けや交換などを行う。小規模なリフォームに適しています。
デザインに特化した業者で、建築や内装のデザインに自信があり、施主のイメージを形にする提案を行うことができます。しかし、施工までは請け負わない場合が多いため、別途工務店などと契約する必要があります。
以上が、フルリフォームを行える代表的な業者の種類です。それぞれの特徴を比較検討し、自分に合った業者を選ぶことが大切です。
フルリフォームを行う業者の選び方
フルリフォームを行う業者を選ぶ際には、以下のようなポイントを考慮することが大切です。
- 実績や評判
- 施工内容や提案力
- 価格や費用
- 保証やアフターサポート
- 窓口の対応やコミュニケーション力
- 資格や認証
- 施工期間や工程管理
業者の実績や評判を確認することが重要です。実績が豊富で、多くのお客様から高い評価を得ている業者は、信頼性が高いと言えます。インターネット上での口コミや評価をチェックしたり、知人からの紹介を聞いたりして、実績や評判を確認することができます。
業者の施工内容や提案力をチェックすることも重要です。フルリフォームには、様々な工事が含まれるため、業者の得意分野や施工実績を確認することが大切です。また、自分の希望や要望に合わせた提案ができるかどうかも重要なポイントです。
価格や費用についても、比較検討することが大切です。フルリフォームの費用は、業者によって大きく異なるため、複数の業者から見積もりを取り、比較することが重要です。ただし、安すぎる業者は、品質が低い場合があるため、安易に選ばないようにしましょう。
業者の保証やアフターサポートについても確認することが大切です。万が一、工事の不良が発生した場合に、業者が責任を持って対応してくれるかどうかは、安心して工事を依頼する上で非常に重要なポイントです。
業者の窓口の対応やコミュニケーション力も、選ぶ上で重要なポイントです。丁寧かつ親切な対応をしてくれる業者を選ぶことで、トラブルや不安が少なくなり、スムーズに工事を進めることができます。
リフォーム業界には様々な資格や認証があります。例えば、一級建築士、建築施工管理技士、住宅保証検査員などがあります。業者が持っている資格や認証は、その業者の技術力や信頼性を示す指標となります。
フルリフォームは時間と手間がかかるものです。業者が提供する施工期間や工程管理がしっかりしているかどうかも、業者選びのポイントとなります。
以上が、フルリフォームを行う業者を選ぶ際に考慮すべきポイントです。自分に合った業者を選び、工事が円滑に進むようにしましょう。また、見積もりや契約など、重要な書類はしっかりと確認し、納得した上で取引を進めるようにしましょう。
まとめ
- フルリフォームとは
- 費用の相場
- 注意点
- 予算の見積もりや計画をしっかりと立てること
- 業者選びを慎重に行うこと
- 法令や近隣住民とのトラブルを避けること
- 業者の種類
- リフォーム会社
- 建築業者
- 工務店
- ハウスメーカー
- インテリアコーディネーター
- 設備機器メーカー
- 業者の選び方
- 実績や評判を確認すること
- 資格や認証を持っている業者を選ぶこと
- 施工プランや提案力を確認すること
- 施工期間や工程管理がしっかりしていることを確認すること
- 保証やアフターサポートがしっかりしている業者を選ぶこと
住宅を一から作り直すように、内装や外装、設備など全てをリフォームすることを指します。
一般的に、中古住宅の購入価格と同程度から、それ以上の費用がかかることが多いです。相場としては、平均して500万円から1,000万円程度となりますが、規模や仕様、地域などによって異なります。
以上が、フルリフォームに関するまとめとなります。フルリフォームは、大規模な工事となりますが、しっかりと予算や計画を立て、信頼できる業者を選ぶことで、理想の住まいを手に入れることができます。
